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『オールド』

『オールド』

原題:Old

 

2021年製作/アメリカ映画/上映時間:108分/G/2021年8月27日日本公開

 

監督:M・ナイト・シャマラン

出演:ガエル・ガルシア・ベルナル

   ヴィッキー・クリープス

   トーマシン・マッケンジー ほか

 

バカンスで秘境のビーチを訪れた一家が、異常な速さで時間が進み年老いていくという奇妙な現象に見舞われるスリラーです。

監督は『シックス・センス』、『スプリット』などのM・ナイト・シャマラン

 

あらすじ

 

バカンスを過ごすため美しいビーチを訪れ、それぞれに楽しいひと時を過ごすキャパ一家。そのうち息子のトレントの姿が見えなくなり、捜してみると彼は6歳の子供から青年(アレックス・ウルフ)へと成長した姿で現れ、11歳の娘マドックスも大人の女性(トーマシン・マッケンジー)に変貌していた。不可解な事態に困惑する一家は、それぞれが急速に年老いていることに気付く。しかしビーチから逃げようとすると意識を失なってしまい、彼らは謎めいた空間から脱出できなくなる。

シネマトゥデイより)

 

異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラーです。

モーターサイクル・ダイアリーズ』などのガエル・ガルシア・ベルナル、『ファントム・スレッド』などのヴィッキー・クリープス、『ライ麦畑で出会ったら』などのアレックス・ウルフのほか、トーマシン・マッケンジー、エリザ・スカンレンらが出演。

 

今月もよろしくお願いいたします。

 

Netflixにて鑑賞。

初めての鑑賞になります。

 

3月一発目、本当は明るい映画が良かったのですが、今日までで配信終了とのことで、本作を選びました。

まあ、シャマランなので、不安が大きかったですが・・・。

 

※ネタバレはいたしませんが、酷評のオンパレードになると思われます。この映画がお好きな方はここでスルーされてください。※

 

休暇で人里離れた美しいビーチを訪れた複数の家族。楽しいひと時を過ごしていた矢先、ひとりの母親が突然姿を消した息子を探している・・・。

 

母親が息子の姿に気付かないのも無理はなかった。なんと6歳だった息子は、少し目を離した隙に少年から青年へと急成長を遂げていたのだ。一体このビーチで何が起こっているのか・・・?

 

1999年の『シックス・センス』という大傑作で一躍有名映画監督になり、それ以降の作品で多くの映画ファン(私だけかもしれませんが)を裏切り続けたM・ナイト・シャマラン

本作もその期待を裏切らない(?)、壮絶なほどつまらないスリラー映画に仕上がっておりました。

 

シャマランの映画は、とにかく風呂敷だけは立派で予告編などを観ると「面白そう」、「怖そう」という期待感を抱かせるのが上手いです。

傑作『シックス・センス』の結末が凄過ぎたので、どうしても期待してしまうものがあり、ないものねだり的なところもありますが、それにしても以降の作品のあまりの残念な結末にガッカリの連続。

 

リゾート地へバカンスにやって来たある家族。

そのホテルで手厚い歓迎を受けます。

・・・なんか、このシーンを観たら、ジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』を連想して、その劣化コピーのように思えてしまいました。

もちろんマネでは無いのは分かってはおりますが、そうとしか観えないように感じてしまうのは、もうシャマランがそこまで落ち目になったからのように感じました。

 

本当に面白くない。

人間がもの凄い勢いで老化を始める・・・という物語ですが、恐怖も無い、スリルも無い、ハラハラ・ドキドキも無い。

意味不明な(念仏?)セリフの連発に頭が痛くなってしまいました。

 

一応原作があるそうなのですが、今のシャマランでは『風と共に去りぬ』、『マディソン郡の橋』でもお粗末な作品になりかねないほど、本当に酷い脚色。

 

とんでもなく酷い演出に酷い脚本、それに加え、ハリウッドの映画で、ここまで魅力も演技力無い俳優の起用というのも驚きです。

お父さん、お母さん、医師役の俳優が特に酷く表情も乏しく、観ていて気分悪くなるほどの酷い演技。

これなら『炎の少女チャーリー』の女の子の方が数段良かったと思うのですが、どうでしょうか?ラジー賞の皆さん!

 

「ニコルソンとマーロン・ブランドが共演した映画のタイトルは?」と本当に意味不明なセリフを連発する医師になんの意味があるのか最後まで謎でした。

 

・・・良かったところなどひとつも無いと言っていい作品ですが、まあ子役の演技だけは多少救いはあったかなと思いました。

 

瀬々の『糸』、環奈ちゃんの『カラダ探し』、原田眞人の『BAD LANDS バッド・ランズ』。

これらの日本映画はもう産業廃棄物レベル(←そりゃ言い過ぎやろ!)ですが、この日本映画ですら、本作と比べれば「実に面白い」(←湯川先生風)と思えてしまうほど、もうシャマランも堕ちるところまで堕ちでしまったな~と言う印象です。

この映画のあとでしたら、駄作の女王(←これも失礼やろ!)の環奈ちゃんの映画、行けるんとちゃうか?と思ってしまいました。

 

「限られた時間、自分があと何時間後に死ぬか分かっていて、その時間をどう過ごすかという哲学的なテーマを盛り込んだスリラー」と大絶賛されている評論家もおりましたが、とてもそんな立派な映画に観えません。

百歩譲って、そのようなテーマがあった映画としても、この意味不明なセリフのシナリオとダメダメ過ぎる俳優だけは何とかしてもらいたかった。

 

ウィル・スミスが息子を売り出そうと作った『アフター・アース』(2013)よりはマシなレベルですが、もうシャマラン史上でも個人的にはワースト3入り間違いなしの駄作だと思いました。

 

シャマランよ、頼むからいい映画作れとは言わない、でも出演はやめてくれ。

ヒッチコックのような登場なら許せますが、ここまでセリフも多い役だと「自分は俳優もやってるんだぞ」的なものが感じられ、マジでウザいです・・・。

 

ここまで酷い映画を連発していると、『シックス・センス』は本当にシャマランが作ったのかという疑念まで生まれてきてしまいました。

驚くべき速さで子どもが大人になる。

皆さん、手塚治虫先生原作の傑作アニメを観ましょう!